どんな自作PCを組もうかなと考えていると、グラボ選びって結構迷いますよね。しかも、複数メーカーが同じ型番のNVIDIAやAMDグラボを販売しているので、さらにややこしい。
ひとつ確実なのは最新グラボがあなたのPCに最適とはかぎらないということです。
ゲームならゲームにピッタリの性能に。動画編集も同じ。コスパを求めるなら求めるなりの選び方があります。この記事では、旧世代のグラフィックボードも把握し、コスパを考えて自分にピッタリの商品の選び方やおすすめグラボを紹介していますので参考にしてください。
この記事でわかること
- なるべくコスパのいいグラボが欲しい!
- ゲームが快適にプレイできるグラボが欲しい!
- 4Kモニターを使うならどれくらいを買えばいい?
- ハイエンドグラボって安く買う方法ないの?
これまで何回も自作PCを作ってきた経験を踏まえて記事を書いてみました。役にたつと嬉しいです。
コスパ抜群のおすすめ人気グラボBest3はこれ!
では、ここまでの選び方を基準にコスパが良いおすすめグラボを紹介します。
初心者・ライトゲームにオススメ!GTX1650
かなり長期間にわたって売れ続けているコスパ抜群の人気グラボです。ドスパラのPalit製品でも販売されていますが、ZOTAC製品など価格がかなり抑えられている商品もあります。シングルファンかツインファンかで冷却性能の差もありますね。
冷却性能が不安な方は、玄人志向のGTX1650が人気。さすがに144FPSでゲームができるほどのスペックはありませんが、フォートナイトを60FPSで遊ぶことはできます。
GTX1050TiとGTX1650の比較動画
GTX1650を搭載したおすすめBTO
超コンパクト!ミドルクラスでおすすめのGTX1660Ti
NVIDIA GrForce GTX 1660Ti(シングルファン) | |
VRAM | 6GB |
コアクロック | 1500Mhz |
ブーストクロック | 1815Mhz |
出力 | HDMI・Displayport・DVI-D |
ファン | ツインファン |
補助電源 | 1×8ピン |
サイズ | 16.8×12.2×4㎝ |
購入価格は2万円台。エントリーでは得られないゲーミング性能を得たい人にオススメのグラボです。Amazonなどは3万オーバーですが、ドスパラなら2万円台で購入可能。
重量級ゲームFF15・モンスターハンターワールドでも60FPSで遊べる。バトルフィールド・FF14・フォートナイト・Apexなどは余裕ノートパソコンに搭載されたグラボでも144FPSで遊べました。
RTX2080Superの半額で同性能!RTX3060Ti
NVIDIA GrForce RTX 3060Ti | |
VRAM | 8GB |
ブーストクロック | 1665Mhz |
出力 | HDMI・Displayport |
ファン | ツインファン |
補助電源 | 1×8ピン |
MSIや玄人志向も販売しているコスパも超いいグラボがRTX3060Tiです。10万円以上していたRTX2080相当の性能が5万円台で手に入ってしまいます。
さすがに4Kの最高設定でゲームプレイをするには性能不足ですが、フルHDモニターの240FPS以上は余裕です。性能・価格ともにアップしていてもサイズがミドルクラスグラボ並みなのも扱いやすいです。
予算で選べるおすすめ人気グラボ15選!
ここでは、ハイエンドも含め予算で選ぶならこの人気グラボがおすすめとい商品を紹介します。
3万円以下のおすすめ人気グラボ5選
3万円以下でもオススメはコスパ重視のグラボ。Palitの商品はやはり強いです。
MHWも画質最高で遊べる「GeForce RTX1660 SUPER StormX」
MHWの最高画質でもFPSが60近く出るグラボです。CPU・メモリなどとの組み合わせにもよりますが超コスパかつ、性能の高いパソコンが作れます。
価格:25000前後(税込み)
項目 | スペック |
メモリ | 6GB |
ベース | ー |
ブースト | 1830 MHz |
出力 | HDMI×1・Displayport×1 |
サイズ | 16.8×12.2×4㎝ |
シングルファンなので、コンパクトPCにも組み込みやすいのもポイント。8ピン×1の補助電源が必要です。
LEDも搭載・冷却性能も高いのが魅力「MSI GTX1660 GAMING X 6G」
項目 | スペック |
メモリ | 6GB |
ベース | ー |
ブースト | 1860MHz |
出力 | HDMI×1・Displayport×3 |
サイズ | 24.7×12.7×4.6㎝ |
ツイン冷却ファンを搭載しており、冷却性能が安定。LEDも搭載しているので、光らせるパーツで自作PCを組みたい人にも人気。
2万前後で、ゲーミング性能が高い「ASRock Phantom Gaming X RX590 8G」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | 1591Mhz |
ブースト | 1860MHz |
出力 | DVI×1・HDMI×2・Displayport×2 |
サイズ | 27.8×12.6×4.1㎝ |
長さが28㎝ほどある、グラボ。2万円ほどで買えるグラボの中でもトップクラスのゲーミング性能を持っています。
新しくラインナップ!AMD系列で動画に強い「MSI RX5500 XT MECH 8G OC」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | 1647Mhz |
ブースト | 1845MHz |
出力 | HDMI×1・Displayport×3 |
サイズ | 21.5×12.8×4㎝ |
最新のRadeonグラボが欲しい人は、これもあり。性能面ではRX590とあまり変わらないので、購入時の価格を比較して選ぶといいですね。搭載している出力も少し違い、サイズが少しコンパクトなのも注目です。
フルHDゲームならハイエンドでも遊べる「ASUSTek TUF-GTX1650S 4G」
項目 | スペック |
メモリ | 4GB |
ベース | ー |
ブースト | 1800MHz |
出力 | DVI×1・HDMI×1・Displayport×1 |
サイズ | 20.6×12.4×4.6㎝ |
約2万円で購入できるグラボ。耐久性が高いと評判のTUFシリーズです。ただし、メモリが4GBなので、これから先出てくる最新ゲームが遊べるかは未知。現状のフォートナイト・Apex・FF14をフルHDで遊びたい人には十分の性能です。
3万円以下のおすすめ人気グラボ5選比較表
この価格帯は、RX590やGTX1660SUPERがオススメです。
商品名 | 参考価格 | 商品リンク | 特徴 | メモリ | 出力 |
GeForce GTX1660 SUPER StormX | 約25,000円 | 重たい最新ゲームも遊べるグラボ | 6GB | DVI×1・HDMI×1・Displayport×1 | |
MSI GTX1660 GAMING X 6G | 約28,000円 | Amazon | LEDも搭載・冷却性能も高い | 6GB | HDMI×1・Displayport×3 |
ASRock Phantom Gaming X RX590 8G | 約20,000円 | TSUKUMO | コスパ抜群のAMDグラボ。ゲーミングせいのうも高い | 8GB | DVI×1・HDMI×2・Displayport×2 |
MSI RX5500 XT MECH 8G OC | 約25,000円 | Amazon | 新しくラインナップされたグラボ。AMD系列なので動画に強い | 8GB | HDMI×1・Displayport×3 |
ASUSTek TUF-GTX1650S 4G | 約20,000円 | Amazon | フルHDならハイエンドゲームも遊べる | 4GB | DVI×1・HDMI×1・Displayport×1 |
3万円~6万円のおすすめ人気グラボ5選
この価格帯で最もオススメの商品と、選べる商品リストを紹介します。
6万円以下で買えるハイエンドグラボ!Palit GrForce RTX2070 SUPER 8GB
通常6万円以下では購入できないハイエンドグラボがPalitの「2070SUPER」。コスパ重視で最強マシンを作りたい人におすすめです。
価格:57000円前後(税込)
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | 1605MHz |
ブースト | 1815MHz |
出力 | HDMI×1・Displayport×3 |
サイズ | 29.2×13×5.9㎝ |
4Kモニターにも対応。ツインファンで冷却性能も十分。8ピン×2の補助電源が必要です。
RTX 2060 SUPERの中でもコスト安「ASUS DUAL-RTX2060S 8G」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | 1500Mhz |
ブースト | 1680MHz |
出力 | DVI×1・HDMI×2・Displayport×2 |
サイズ | 26.7×11.8×5.8㎝ |
27㎝のグラボに2つの空冷ファン。ASUS独自の冷却システムで、冷却性能が向上しています。ドスパラで購入すれば、かなり格安で購入できます。
ホワイトPCを組みたい人に!「GIGABYTE N206SGAMING OC WHITE-8GD」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | 1710Mhz |
ブースト | ー |
出力 | HDMI×1・Displayport×2 |
サイズ | ー |
ホワイトPCを作りたいなら、このグラボは見た目が最高!目立つ3連ファンを搭載しており、冷却性能も高い。
耐久背抜群!「ASUS TUF-GTX1660TI-O6G」
項目 | スペック |
メモリ | 6GB |
ベース | 1530Mhz |
ブースト | 1845Mhz |
出力 | DVI×1・HDMI×2・Displayport×1 |
サイズ | 20.5×12.3×4.6㎝ |
ツインファンで長さが20.5㎝。コンパクトサイズなので、ケースをあまり気にせず購入できます。
また、耐久性の評判の高いTUFシリーズ。長く使えるグラボとしても優秀ですね。
コンパクトサイズで動画再生能力が高い!「SAPPHIRE PULSE RADEON RX 5700 8G」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | 1540Mhz |
ブースト | 1845Mhz |
出力 | DVI×1・HDMI×2・Displayport×1 |
サイズ | 20.5×12.3×4.6㎝ |
RTX2070SUPERと同じ程度の性能を持ったグラボ。RX590よりも上位商品ですので、乗り換えにもオススメ。
4万円程のグラボの中では、グラフィック性能・静音性などのたバランスのいいグラボですね。
3万円~6万円のおすすめ人気グラボ5選比較表
この価格帯でオススメは「PALITのRTX2070SUPER」。かなり高性能グラボなのに5万円ほどで購入できるのは、かなりコスパがいいです。
商品名 | 価格 | 商品リンク | 特徴 | メモリ | 出力 |
Palit GrForce RTX2070 SUPER 8GB | 約49,980円 | ドスパラ | 通常6万円以下では購入できないハイエンドグラボ | 8GB | HDMI×1・Displayport×3 |
ASUS DUAL-RTX2060S 8G | 約43,600円 | Amazon | 2060SUPERの中でもコストが抑えられ、冷却性能が高い独自機能を搭載 | 8GB | DVI×1・HDMI×2・Displayport |
GIGABYTE-GeForce RTX2060Super N206SGAMING OC WHITE-8GD | 約55,000円 | Amazon | ホワイトPCが組める。3連ファンで冷却性能も高い | 8GB | HDMI×1・Displayport×3 |
ASUS TUF-GTX1660TI-O6G-GAMING | 約58000円 | Amazon | 耐久背抜群!性能面ではSUPERより若干こちらが上 | 6GB | DVI×1・HDMI×1・Displayport×1 |
SAPPHIRE PULSE RADEON RX 5700 8G | 約40,000円 | TSUKUMO・Amazon | コンパクトサイズで、動画再生能力が高い! | 8GB | HDMI×1・Displayport×3 |
6万円以上のおすすめ人気グラボ5選
ハイエンドグラボも手に入る6万円以上の価格帯のおすすめ商品も紹介します。この価格帯は、コスパより性能重視の人向け!価格はそれなりにしますが、相応の性能は手に入りますよ。
もんく無しの高性能!ハイエンドクラスのRTX3080
RTX3080は10万円以上していたRTX2080以上の性能が同価格で手に入る商品です。ハイエンドクラスの自作PCを作りたい人におすすめで、フルHDというよりも4Kでのゲームプレイを快適に楽しみたい人に適しています。
フルHDでしかプレイしない、144FPS程度でいいなら完全にオーバースペックですね。
静音性・冷却性が高い!「MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO」
項目 | スペック |
メモリ | 11GB |
ベース | 1350MHz |
ブースト | ー |
出力 | HDMI×2・Displayport×2・USBTypeC×1 |
サイズ | 30.4×13×5.4㎝ |
補助電源が「8Pin×2・6Pin×1」と必要ですが、かなりの負荷をかけても安定して冷却してくれます。また、静音性能が高い設計になっているのもポイント。
どれだけ負荷の高いゲームでも温度が上がりにくい「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP Extreme」
項目 | スペック |
メモリ | 11GB |
ベース | ー |
ブースト | 1815MHz |
出力 | HDMI×2・Displayport×3・USBTypeC×1 |
サイズ | 32.4×13.6×5.9㎝ |
長さが32.4㎝もある、大きなグラボ。搭載されているファンも強く、高負荷状態でも温度が上がりにくくなっています。
表面に搭載されているLEDがカラフル光るのもポイント。ハイエンドかつ、フルタワーケースを利用している人におすすめです。
マルチグラボを組みたい人が使いやすい外排気「GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX2080Super」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | ー |
ブースト | 1815MHz |
出力 | HDMI×2・Displayport×3・USBTypeC×1 |
サイズ | 32.4×13.6×5.9㎝ |
グラボを2枚挿した自作PCを作りたい人におすすめ。外排気なので、2枚重ねてもケース内に熱がこもりにくい設計になっています。
搭載ファンがかなり回転するので、静音ケースで利用したほうが、音が気にならないでしょう。
高性能なグラボでホワイトPCを組みたい人に「GIGABYTE RTX2070Super GV-N207SGAMING OC WHITE-8GB」
項目 | スペック |
メモリ | 8GB |
ベース | ー |
ブースト | 1815MHz |
出力 | HDMI×1・Displayport×3 |
サイズ | 32.4×13.6×5.9㎝ |
「GIGABYTE N206SGAMING OC WHITE-8GD」よりも1万円予算を足せるなら、「GIGABYTE RTX2070Super」でホワイトPCを作れます。「RTX2060Super」よりグラフィック機能が上ですし、ゆとりがある分、冷却性・静音性能も向上します。
6万円以上のおすすめ人気グラボ5選比較表
6万円以上と言っても10万以下に抑えるなら選択肢は2つ。10万以上のグラボは、予算に余裕があるならオススメします。
商品名 | 価格 | 商品リンク | 特徴 | メモリ | 出力 |
ASUS RTX2080Ti | 約150,000円 | Amazon | 最強の自作PCを作りたい人にオススメ | 11GB | HDMI×2・Displayport×2・USBTypeC×1 |
MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO | 約155,000円 | Amazon・TSUKUMO | 補助電源が8×8×6必要。静音性・冷却性が高い! | 11GB | HDMI×2・Displayport×3・USBTypeC×1 |
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP Extreme | 約210,000円 | Amazon | 3スロット占有・32㎝あるグラボ。どれだけ負荷の高いゲームでも温度が上がりにくい | 11GB | HDMI×1・Displayport×3・USBTypeC×1 |
GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX2080Super | 約85,000円 | Amazon | マルチグラボを組みたい人が使いやすい外排気。ケース内のエアフローを気にせず設置できる | 8GB | HDMI×1・Displayport×3・USBTypeC×1 |
GIGABYTE RTX2070Super GV-N207SGAMING OC WHITE-8GB | 約67,000円 | Amazon | 6万円代かつ高性能なグラボでホワイトPCを組みたい人にオススメ | 8GB | HDMI×1・Displayport×3 |
人気グラボのランキングから選ぶ
メモリの増加・イルミネーション機能も搭載。マルチグラボにも対応した外排気商品もラインナップされています。グラボの安いドスパラだけでなく、パーツ購入時に使うことが多いAmazon・楽天・Yahooのランキングも参考にしてください。
NVIDIAとAMDグラボの違いと特徴
「結局、NVIDIAとAMDどっちが性能がいいの?」ってのもよくある疑問ですよね。よく言われているのが、ゲームならNVDIA・動画ならAMDです。なぜそう言われているのか?
そう言われている理由を少し解説。主な違いをまとめました。
メーカー | AMD | NVIDIA |
ゲームグラフィック | 〇 | ◎ |
消費電力 | 高い | 低い |
マイニング速度 | ◎ | 〇 |
映像 | Fluid Motion最高 | 普通 |
映像同期技術 | FreeSync(使えるモニターが多い) | G-SYNC(対応モニターが高い) |
グラボ複数挿し | CrossFire(難易度低め) | SLI(制限が色々ある) |
AMD Fluid Motionとは
動画を視聴するときにグラボで低FPSの動画を60FPSに引き上げてくれる機能のこと。動画を見つけたので参考にご覧ください。この機能最高です。
AMD FreeSyncとは
「AMD FreeSync」に対応という記載があるモニターで利用できる機能です。映像描写を滑らかにしてくれる機能があるので、対応モニターと一緒に利用するときに一気にコスパが高いグラボになります。
なぜなら、この機能が使えるモニターが安いから。RX570・580自体がかなりコスパのいいグラボでもあるので、コスパのいい組み合わせで快適なゲーム環境を作りたい人に最適だと言えます。
コスパ重視ならCPUの内蔵グラフィックが一番じゃないの?それじゃゲームができない?それもよくある疑問ですね。答えは次!
CPUの「内蔵グラボ」ではゲームができない?
ゲームができるか・できないか。答えは「できます」。ただし、内蔵グラボの性能は上がっていますが、それでミドルクラスゲームを最高画質でプレイするのは難しいのが現実です。
「画質は設定で落として、とりあえず遊べればいい」という考えの人なら、プレイに不満は生まれないかもしれません。超軽量のゲームしかプレイしない人は、グラボを購入せずに内蔵グラボを搭載したCPUを選択するのもありですね。
で、実際のゲームプレイですが最高画質は無理ですが、設定をかなり工夫すれば、人気の高いマイクラやフォートナイトも60FPS程度でプレイすることも可能みたいです。
ちなみに、選ぶとすれば、インテルCPUかAMD RyzenシリーズのG付き商品が選択肢に入る。だいたいGeForce RTX1030と同じくらいの性能です。3000番台の数字の後に「G」が付いている商品が、内蔵グラボを搭載した商品です。
実際のグラボを搭載していない「DELL XPS13 2in1」でFF14やフォートナイトをプレイしてみたことがあります。
このサイトでおすすめするグラボの基準
このサイトでは、実際にどんなゲームが遊べるグラボなのか、どれくらいのFPS数値が出せるのかを基準に商品説明を記載しています。
ベンチマークテスト結果で数値順に並べた表も掲載。数値が高い=高性能ですが、ベンチマークは自作PCを作る人や、ある程度数値の意味が分かる人向けの情報なので、分かりにくいとこもある。
ということで、今回は自分が遊んでいる・遊びたいゲームが最高画質でプレイできるグラボなのか。ゲーミングモニターや4Kモニターは使えるのか。価格がいくらなのか。を基準に以下のゲームが、どの程度の画質やFPSでプレイできるのか紹介してみました。
このあたりが基準のゲームです。
- FF14
- Apex Legend
- フォートナイト
- PUBG
- モンスターハンターワールド
- FF15
まずは、具体的な内容も基準にグラボを選んでみましょう。
用途に合ったグラボの選び方
ミドルクラスのゲームしかプレイする予定がないのであれば、ハイエンドゲームに必要なグラボはオーバースペック。逆にモンスターハンターワールドを最高画質でプレイするなら、それなりのグラボを準備する必要がある。
- グラボはコスパ重視の2万円以下でもOK
- グラボの性能比較表を基準にする
- ゲームに必要なスペックに合わせる
- ケースサイズに合わせて選ぶ
- グラボのファンがうるさいなら静穏性重視!
- 4Kモニターならハイエンドグラボ一択
- 補助電源無しは使いやすい
- CPUとの相性に注意する(ボトルネック)
- グラボのメーカーで選ぶ
グラボはコスパ重視の2万円以下でもOK
2万円以下に絞って選んでもゲームが快適にプレイできるグラボはあります。快適にプレイするなら2万円~の価格帯を選びましょうと言われますが、そうとも限りません。
2万円以下で買えるグラボには以下の商品があります。中でもコスパがいいのはRX590やRX580。ゲーム目的ならGTX1650あたりがオススメです。
グラボの性能比較表を参考に!おすすめリスト
単純にゲーミング性能を基準に選ぶのであれば、グラボの性能比較リストから選ぶのがオススメ。この画像の下にあるグラボほど高性能。
とはいえ、グラボもかなりの種類があるので、以下にポイントを記載した性能表を記載します。参考にご覧ください。それぞれのグラボ名をクリックすると、商品詳細が表示されます。
商品名 | ポイント |
≫RTX 2080 Ti | ハイエンドゲームの最高画質でも144FPS出せる |
≫RTX 2080 SUPER | |
≫RTX 2080 | |
≫RTX2070 SUPER(オススメ) | 6万円以下で買えるグラボの中でも大人気 |
≫RTX2070 | |
≫Radeon VII | |
≫RX 5700 XT | |
≫RTX2060 Super | RTX2060SUPER~RTX2060までの性能差は僅差 |
≫RX 5700 | |
≫RTX2060 | ここより上のグラボは144Hzモニターの性能が生かせる |
≫GTX1660Ti(オススメ) | GTX1660Tiと1660SUPERとの差はあまりない |
≫GTX1660 SUPER | |
≫GTX1660 | ここより下はハイエンドゲームの最高品質で60FPS出すのが難しい。でも、普通品質なら十分遊べる |
≫RX590(オススメ) | Apexなど軽めのゲームなら最高画質で60FPS以上で安定したプレイが可能。RX590ならMHWでも60FPS近くでる。 |
≫RX 5500 XT | |
≫GTX1650 SUPER | |
≫RX580 | |
≫GTX1650 |
グラボの性能はRX580やGTX1650以上がオススメ。それ以下になるとゲームを快適にプレイするのは難しくなってくる。RX590は、2020年3月時点で2万円以下で入手可能。コスパが高い。
ちなみにコスパで選ぶなら、ドスパラのRTX2060SUPERを搭載したゲーミングPCもオススメ。グラボ性能と、Ryzen7 3700Xの性能をレビューしていますので、参考にご覧ください。
Ryzen7 3700X/RTX2060SUPER搭載のゲーミングPCをレビュー
やりたいゲームに必要なスペックに合わせる!
ライトゲーム・ミドルクラス・ハイエンドクラスなどゲームに必要なスペックを把握して選ぶようにすれば、オーバースペックのグラボを買わなくてすみます。その分を他のゲーミングデバイスにあてたほうが結果としてコスパが高くなりますしね。
例えば、大人気TPSフォートナイトなら軽いゲームに分類できますので、上記リストの中でもライト~ミドルクラスのグラボで遊べます。ハッキリ言って、フォートナイトするためだけにハイエンドグラボはオーバースペックすぎ。他にも人気ゲームを分類してみましたので参考にしてください。
ゲームの必要スペック | ゲーム名 |
ハイエンドゲーム | FF15 |
モンスターハンターワールド | |
黒い砂漠 | |
ミドルクラスゲーム | FF14 |
PUBG | |
ライトゲーム | フォートナイト |
Apex Legends | |
マイクラ(RX580・GTX1650で十分) | |
ドラゴンクエストX(RX580・GTX1650で十分) |
ちなみにGTX1650でも「PUBG」はウルトラモードで60FPSが出せます。ゲームとグラボの相性もありますが、上記リストと自分のやりたいゲームを比較してグラボを選ぶと快適です。
ちなみにFPS・TPSを144FPSでプレイしたい場合、ライトゲームならミドルクラス・ミドルクラスならハイエンドクラスのグラボが必要。頑張ればゲーム設定をいじってミドルならミドルで遊べなくはないので試してみてください。
手持ちケースのサイズに合わせる
ミドルタワーケース | フルタワーケース | ミニタワー |
手持ちケースにグラボを搭載するなら、ケースに入るサイズを確認しましょう。利用しているケースがフルタワー・ミドルタワー・ミニ・スリムケースかによって、取り付けられるグラボのサイズが決まってきます。
グラボ基準に決める場合はここをチェック
グラボのスペックには、だいたい寸法が記載されているので、寸法の一番大きな数値(mm・㎝)をチェックしておきましょう。この2080Tiの場合は約27㎝。
つまり27㎝までのグラボが入ると記載されているケースなら使えるということです。ちょっとコンパクトにまとめたい人は、ミニタワーでも大きなグラボが入るケースが販売されています。
≫Cooler Master MasterBox Q300L ミニタワー
ケース基準なら入るグラボサイズを把握する
フルタワーなら特に気にせず選べますが、コンパクトサイズのケースを利用している人は特に重要です。ハイエンドモデルのグラボの場合、35㎝ほどスペースが必要な場合もあります。
自作PCを作ろうと考えているなら、どうしても使いたいケースが無い限り搭載したいグラボを決めてからケースを購入すると楽。見た目重視か、性能重視かの違いですね。
≫Thermaltake Versa H26 ミドルタワーケース
グラボのファンがうるさいなら静穏性で選ぶ!冷却性能の差は
大まかに分けると排気の種類とファンの数で静穏性・冷却性能が決まります。一般的な人気商品が「内排気」商品。外排気・簡易水冷の違いも踏まえて選んでみましょう。
グラボの排気方法による違い
見たことあるなぁというグラボ。こんなのあるんだと思うグラボもあるはず。上記は排気方法によって異なる見た目がよく表れています。3つの種類の違いを解説しますね。
内排気は最も定番で商品数が豊富
グラボと言えば内排気タイプを思い浮かべる人が多い。内排気はファンが多いほど回転数が低くても送風量が増えるので冷却性能・静穏性共に高めです。
ケース内の風の流れを作ってあげる必要はありますが、選べるグラボの種類も多く、ミドルケース以上ならだいたい使えるので、自作PC初心者さんにもオススメでコスパがいい!
外排気は1つのファンを高速回転させて外へ空気を出す
外排気タイプは、ファンが埋め込まれたデザインで1つのファンで外に排気するシステム。ケースの外に一歩通行で熱を出してくれるので、ケース内の風の流れを気にしなくていいのが魅力。
小さいケースで空間が限られているような自作PCでも使いやすい。ただし、冷却性能は内排気より低めで、静音性が高いとは言えないですね。ヒーーーーン!ってすごい音でファンが回転します。
簡易水冷は導入コスト高め!冷却性・静穏性は抜群
簡易水冷は、グラボの熱をラジエーターで冷やすタイプで、コストはかかりますが当然冷えます。ケース内の空気の流れも関係ありませんし、大型ラジエーターならよほどの熱を持たせない限り静穏性もかなり高い。
240mmラジエーターを搭載できるケースは、フルタワーかミドルタワーに限られてきます。自作PC初心者よりも、コストをかけてでも水冷にこだわりたい人にオススメの商品ですね。
静音性で選ぶなら内排気タイプのグラボ!
グラボファンの枚数が多いほど冷却効率が高くなり、ファンの回転音も低くなる静穏性も確保できる内排気がもっともオススメ。簡易水冷も大型ラジエーターを搭載している商品ほど冷却性が高く静音にも向いていますが、コスパという点では厳しい。
ということで、このサイトでは定番でコスパも求められる内排気タイプをおすすめします。
4Kモニターはハイエンドグラボが必須
4Kモニターでゲームを快適にしようと考えている人は、ハイエンドクラスのRTX2080Tiレベルが欲しい。これから先出てくるゲームも4K対応してくることが考えられます。さらにハイスペックが求められる可能性も・・。
今、ギリギリのスペックのグラボを購入するよりも、ハイエンドクラスのグラボの中でも安い商品を探したほうがコスパがよくなります。
新品買ったほうがいいのは確かですが、高いですよね・・。そこで、ハイエンドグラボを安く購入する1つの方法として中古グラボを購入するのもありです。型落ちがかなり格安になっていることもあるので、チェックしてみると面白いかも。
グラボの補助電源の有無で選ぶ
自作PCやBTOの構成にもよりますが、はじめて作るなら補助電源不要はかなり作りやすいので、オススメです。補助電源無し=出せる性能にも限界があります。
ライト~ミドルクラスのグラボであれば、十分補助電源無しでもゲームプレイが可能です。ミドルクラス以上は、補助電源が必要ですので、消費するW数なども考えてパソコン構成を決める必要があります。
≫玄人志向 NVIDIA GeForce GTX 1650 4G
CPUとの相性に注意して選ぶ(ボトルネック)
グラボはCPUとのバランスに注意して選ぶことも大切です。グラボだけいいものにしても、本来の性能が発揮できない可能性があるためチェックしておきましょう。
パソコンの処理能力はCPUに大きく関係します。当然、グラボもCPUからの指示で動くパーツなので、組み合わせるCPUとのバランスが悪いと、ハイエンドグラボを搭載してもFPSが出ない状況(ボトルネック)が発生します。
- ミドルクラスCPUなら、ミドルクラスグラボ
- ハイエンドCPUなら、ハイエンドグラボ
を選べば、コスパも考えながら性能を限界まで引き出せます。
CPUのクラスは、以下の記事も参考にして、グラボとバランスをとってくださいね。
デュアルモニターにするならグラボ端子をチェック!
複数のモニターを接続できる端子がグラボに搭載されているかチェックが必須です。ゲーム環境だけでなく動画編集もしたい人、仕事でパソコンを使う人に便利な環境を作れます。
ちなみに、古いモニターの場合DVI端子しか搭載されていないことも・・。今はメインがHDMIやDisplayportですが、モニターをすでに持っている人は前もってチェックしておくと選びやすいですよ。
グラボのメーカーで選ぶ!おすすめは?
メーカーの種類がたくさんありますが、型番が同じ商品を見かけたことはありませんか?違いはなんでしょうか。メーカーの違いは、コスト・デザイン・細かいスペックです。
ASUS・MSI・GIGABYTE・玄人志向など有名メーカーだけでも複数あります。例えば、それぞれがGTX1600Tiを出していたりしますよね。主な違いや特徴をまとめてみました。
ASUS(エイスース)
PC関連パーツで多くの人から人気のあるメーカーで、保証もしっかりしていて安心できるのでMSI・GIGABYTEと同じく安心して使いやすい。
扱っているグラボも幅広く、エントリーモデルからハイエンドまで様々。オーバークロックモデルのコアクロック数が少し高めの商品が多いですが、コストは高めです。
MSI(エムエスアイ)
MSIの特徴は「TwinFrozr」システム。冷却性・静穏性に優れたシステムでしっかりグラボを冷やしてくれます。かなり知名度の高いメーカーで、保証も安定しています。
ソフトウェアの「MSI Afterburner」はOCユーザーに人気。オーバークロックを考えている人は、試してみるといいですね。
GIGABYTE(ギガバイト)
高いOC状態を維持するのに重要な冷却性能。GIGABYTEの「WINDFORCE」は冷却性能を向上させてくれます。大型ファンを搭載したモデルは、効果が抜群。見た目は、少しとがった印象のグラボが多いですね。
ZOTAC(ゾタック)
GeForce専用でグラボを販売しているメーカーです。コンパクトサイズのケースに搭載しやすいグラボも扱っています。ちなみにハイエンドモデルも比較的小さいサイズのグラボが多いので、コンパクトサイズで探している人にオススメです。
ELSA(エルザ)
耐久性重視で選ぶならELSAは人気のメーカーです。保証期間が長いグラボも多く、衝撃やグラボの天敵ホコリにも強い設計なのもポイント。ハイエンドモデルが多いですが、安い買い物ではないので、長く使いたい人は保証も合わせてチェックしてみるといいでしょう。
玄人志向(くろうとしこう)
名前のとおり玄人向け。サポートもありませんし、説明書もないので「なくてもわかる人が買ってください。」というスタンスのメーカーです。購入後に苦情言う人は、やめておきましょう。
そのぶんコストも抑えられているので、サポートなくても自分でなんとかできるならコスパがいい!
Palit(パリット)
Palitはドスパラで購入できるメーカー。かなりコスパが良く、低価格でグラボを手に入れたい人は、要チェックです。≫ドスパラ公式サイトでも「Palitの特徴」が記載されいていますので、ご覧ください。
グラボのスペック表の専門用語の意味
Amazon・価格コム・ドスパラなど商品購入時に記載されているものの、もう一つ意味が分からないってことありませんか?
グラボのVRAMとは
VRAMの数値は数GBという単位で記載されていますが、これは数値が大きいほど高性能です。グラフィックスメモリ・ビデオメモリと書いていることもありますが、全て同じ。
OC(オーバークロック)モデルとは
OCとは、グラフィックの処理機能を上げる=動作クロックを意図的に上げて性能をアップさせたもの。ただし、コアクロック数を引き上げすぎると熱を持ちすぎるデメリットも。初心者向けの性能ではなく、冷却性能とのバランスが重要です。
ベースクロック・ブーストクロックと記載されているグラボは、OC可能な商品。OCすれば、この数値まで性能を引き上げられますよ。って意味です。
コアクロック数とは
コアクロック数とは、グラボに搭載されているGPUのクロック=簡単に言えばデータ処理能力の数値。1000Mhzといった数値で表記されています。
ちなみにOCは、グラボに搭載されているソフトウェアで行うので、「MSI Afterburner」・「ASUS GPU TweakII」など使いたいソフトが決まっているならメーカーで絞ることができます。
グラボの選び方「まとめ」
簡単に流れを書くと以下のような感じで決めていくとスムーズです。
- 予算を決める
- やりたい事は何か考える(ゲーム?ゲームならどのゲーム?編集ソフト?)
- やりたい事に必要なスペックリサーチ(ゲーム・ソフトの推奨スペックを調べる)
- ケースがあるなら搭載できるサイズを計測
- CPUが決まっているなら性能レベルを合わせる
- 静かな環境にしたければファン2枚以上で性能にゆとりがあるグラボを選ぶ
人気ゲームでも「≫グラボ性能比較表」のミドルクラス(RX590位)以上のグラボがあれば快適にプレイできます。超ハイエンドグラボがあるといい人は、ゲーム環境以外に高画質の写真や動画編集・実況もする人、4Kモニターや240Hzモニターを使いたい人です。
メーカーは、ある程度好みで選んでOK。あえて書くなら、コスパ重視の人はドスパラでパリット製品や玄人志向。安定感・人気で選びたいならMSI・ASUS・GIGABYTEあたりから選びましょう。
グラボの取り外し&取り付け方法!超簡単
グラボの取り外しと取り付けは超簡単です。BTOパソコンを購入して、はじめてグラボを付け替える人は、以下の手順で取り外せます。取り付けはこの手順を逆にするだけです。
- パソコンをシャットダウン
- パソコン本体の電源スイッチもOFFに
- グラボに補助電源が接続されているなら抜く
- グラボのネジ止めは外す
- マザーボードとグラボが接続されている部分を外す
マザーボードとグラボの接続部分は、ロックを外すレバーが付いていますので、押しながらグラボを引き上げましょう。無理やりやると基盤が破損するので注意してくださいね。
ハイエンドモデルでもドスパラならグラボが安い理由
ドスパラで安く提供されているPalit製品。他のメーカーより数千円~数万円安いなんてことも多いから不思議。安くできる理由は簡単です。
ドスパラでは他社と違い、Palit製品を直接仕入れているため、価格を抑えて販売することができています。コスパを求める人は、必ずチェックしておきたい。安いので競争率も高く、人気グラボは結構すぐ売り切れます。
おすすめグラボで快適なゲーム環境を!
この記事では、グラボの基礎知識からゲーム・利用環境に合わせた選び方。コスパ重視のおすすめ・予算別のおすすめグラボを紹介しました。
選び方を見ておけば、自分でも簡単に選べるようになるので、はじめて自作PCを作る人は参考にしてくださいね。