Radeonを使っていて、もう少しFPSを上げたい。
でもAMD Softwareを開いてみたら項目が多すぎて、どこをいじればいいのか分からない。
そんな状態でこのページに来た人、多いですよね。
そこでこの記事では、
- AMD Software Adrenalin Editionの設定画面は、どこを見ればいいのか
- パフォーマンスグレードが「最低限」と出たけど、これは何なのか
- 結局どの項目をONにすればFPSが上がるのか
という疑問を持っている人に向けて、FPSを上げるためのおすすめ設定をまとめました。
読み終わったころには、どの項目をONにすればいいか決まっているはずです!
参考
AMD Software「Adrenalin Edition」とは
AMD Software「Adrenalin Edition」は、グラボのドライバー管理だけではなく、CPU・GPU管理・オーバークロック・最新ドライバーチェック・グラフィック機能の設定・キャプチャー機能・スマホやタブレットとのリンクなど、1つのソフトでやりたい事がほぼ全部できるソフトウェアです。
利用条件
- AMD Radeonのグラフィックボートを搭載していること
- AMD Software「Adrenalin Edition」をPCにインストールしていること
まだソフトを持っていない方は、下記の公式サイトから自分の持っているグラボとOSを選択してダウンロードし、PCにインストールしてくださいね。
いろいろと試してみた結果なので、参考になれば嬉しいです
関連
AMD Software Adrenalin Editionの設定画面はどこにある?
まずは入口からいきましょう。
設定をいじる前に、ここだけ押さえておくと迷わずに済みます。
正式名称と、いま配布されているバージョン
このソフトの正式名称は「AMD Software: Adrenalin Edition™ Application」です。
長いので、以下では「Adrenalin Edition」と書きますね。
AMD公式のリリースノートによると、Optional版の現行バージョンは26.9.1で、公開日は2026年9月3日です。
対応OSはWindows 11 21H2以降と、Windows 10 64-bit 21H2以降と記載されています。
先に最新版へ更新しておくと、話が早いですよ
項目が見つからないときは、ソフト内の検索ボックスを使う
Adrenalin Editionは項目が多いので、タブを行ったり来たりして迷いがちです。
でもソフトの中に検索ボックスがあります。
AMD公式のサポート記事でも、後述するGame Advisorを開く手順として「AMD Softwareの検索ボックスに Advisor と入力する」方法が案内されています。
探している機能名を打ち込むほうが、タブを探し回るより早いです。
設定する場所は「全体」と「ゲームごと」の2つある
Adrenalin Editionの設定は、大きく2か所です。
- 全体にまとめてかける(ホームタブから、HYPR-RXプロファイルでワンクリック)
- ゲームごとに個別で設定する(ゲーム別プロファイル)
Anti-LagとRadeon Boostは、AMD公式の各機能ページでこの2通りの有効化方法が案内されています。
とりあえず全部のゲームで試したいならHYPR-RX。
「このゲームだけ設定を変えたい」ならゲーム別プロファイル、という使い分けですね。
注意ポイント
この記事で紹介する画面の名称は、バージョンによって表記が変わることがあります。
お使いの環境の表示と違う場合は、ソフト内の検索ボックスから機能名で探してみてください。
パフォーマンスグレードが「最低限」と出たときの直し方
「パフォーマンスグレード:最低限」と表示されて、ここに来た人もいると思います。
先に言っておくと、あれは警告ではありません。
落ち着いて読んでみてください。
パフォーマンスグレードって、そもそも何?
Adrenalin Editionには「Game Advisor」という機能があります。
いま遊んでいるゲームが、今のグラフィック設定とディスプレイ設定でどれくらい快適に動いているかを評価してくれる機能です。
AMD公式のサポート記事では、パフォーマンスグレード(Performance Grade)を「現在のグラフィックとディスプレイの構成にもとづく、ゲーム全体のパフォーマンス評価」と説明しています。
評価は3段階です。
英語UIでは Marginal / Optimal / Excellent の3つ。
日本語UIでは Marginal が「最低限」と表示されるという報告が複数あります。
| Marginal (日本語UIでは「最低限」と表示されるという報告があります) |
ゲーム内のパフォーマンスは最適化できる状態で、改善に役立つ推奨設定が用意されている |
| Optimal | ゲーム内のパフォーマンスは良好。ただし推奨の微調整で、さらに良くなる可能性がある |
| Excellent | 非常に良好。画質をもっと上げる余裕もある |
※3段階の説明は、AMD公式サポート記事の記述をもとにしています。日本語の表示ラベルについては、公式の日本語ページで直接は確認できませんでした。
「最低限」は「PCが非力すぎる」という意味ではない
ここが一番の誤解ポイントです。
公式のMarginalの説明は「改善に役立つ推奨設定が用意されている」。
壊れているとか、スペックが足りていないという判定ではありません。
言い換えると「まだ伸びしろがありますよ」という提案の表示ですね。
でも中身は「もっと良くできますよ」という案内です。安心してください
そもそもグレードが出ないときは、180秒プレイする
パフォーマンスグレードの判定には、平均フレームレート(Average Frame Rate)、95パーセンタイル(95th Percentile)、フレームタイム(Frame Time)が使われます。
そしてAMD公式には、最低180秒はプレイしてデータを溜める必要があると記載されています。
起動して1分で閉じていると、そもそも評価が出ません。
グレードが表示されない人は、まず3分プレイしてみてください。
「最低限」と出たら、やることは3つ
順番はこれでいいと思います。
1. Game Advisorのレポートを開いて、提案の中身を見る
検索ボックスに Advisor と入力すると、最近プレイしたゲームの一覧が出ます。
まずは何を提案されているのかを確認しましょう。
2. ゲーム内のグラフィック設定を下げる
Game Advisorの提案は、ゲーム内のグラフィックメニューで適用します。
ゲーム内側の設定をどこから下げていくかは、FF14を例にした設定記事でも項目ごとに解説しているので、そちらも参考にしてください。
3. Adrenalin Edition側の機能で負荷を下げる
ここがこの記事の本題です。
RSR・Radeon Boost・Radeon Chillといった機能を使うと、ゲーム内設定をあまり削らずにFPSを稼げます。
具体的な組み合わせは、下の「FPSを上げるおすすめ設定:目的別3パターン」にまとめました。
ポイント
AMD公式が案内している使い方は、この繰り返しです。
グレードを見る → 提案された調整を適用する → もう一度プレイして再計測する → 新しい提案が出なくなるまで繰り返す
一発で「Excellent」を狙うのではなく、少しずつ詰めていく機能だと思ってください。
グラフィック設定の項目の意味と、FPSへの効き方
ここからは、どの項目が何をする機能なのかを1つずつ見ていきます。
「全部ONにすれば速くなる」ではないので、意味を知っておくと選びやすいですよ。
グラフィックの主な設定
| Radeon Super Resolution | より高速なフレームレートを実現するインドライバーベースのアップスケール機能 |
| Radeon Anti-Lag | 入力遅延の軽減 |
| Radeon Chill | FPSを制限して、消費電力を下げる |
| Radeon Boost | 動作ベースのダイナミック解像度 |
| Radeon Image シャープニング | 視覚的ディティールを向上 |
| Radeon Enhanced Sync | 視覚的なティアリングと遅延を軽減 |
| 垂直リフレッシュを待機 | フレームレートをディスプレイのリフレッシュレートに合わせる |
注意ポイント
以下に出てくるFPSの実測値は、あくまでも僕の環境で測った数値です。参考程度にお考え下さい。
Radeon Super Resolution(RSR)の使い方

ポイント
FPS向上の効果は高いので、解像度を少し落としてでも平均FPSを上げたいならONにするといいです
Radeon Anti-Lagは、一緒に利用できるのでONにしておきましょう
ゲームの設定で解像度を落としても、ドライバー側がモニターの最大解像度に調整して映像を映してくれる機能です。
AMD公式の説明では、RSRは「FidelityFX Super Resolution(FSR)と同じアルゴリズムを使う、ドライバー内蔵のアップスケール機能」とされています。
ゲーム側がFSRに対応していなくても、ドライバー側だけでアップスケールできるのが強みですね。
対応GPUはRadeon RX 5000シリーズ以降の単体GPUと記載されています。
動作には排他フルスクリーンが必要です。
注意ポイント
RSRには必要なAdrenalin Editionのバージョンがありますが、AMD公式サイトの中でも製品ページとFAQで表記が食い違っています。
そのため、この記事では具体的なバージョン番号は書きません。最新版へ更新しておくのが確実です。
RSRについては、別記事でもまとめています。
-
-
AMD Software「Radeon super resolution」の効果をフォートナイト・APEX・Cyberpunk2077で検証
続きを見る
注意ポイント
僕の環境でRSRをONにすると、以下は設定していてもOFFになりました
- Radeon Chill
- Radeon Boost
- Radeon Image シャープニング
- 整数スケーリング
- 中央スケーリング
Radeon Anti-Lag

これはマウスやコントローラーを使って操作した信号の遅延を軽減してくれる機能みたいです。
AMD公式は「クリックしてから反応するまでの時間を短くする」「入力遅延を最小化する」機能と説明しています。
対応しているAPIはDirectX 9・11・12。
対応GPUはRadeon RX 400シリーズ以降の単体GPUと、Ryzen 2000シリーズ以降のAPUです。
かなり古い世代から使えるので、対応の心配は少ない機能ですね。
ただしマルチGPU構成には対応していません。
ただ、僕の環境ではONにしてもOFFにしても違いは体感できるほどではなかったです。
RSRと一緒に使える機能は、これくらいなので、RSRをONにするなら使ったほうがいいです。
Radeon Chill

これはあまり動きのない画面では設定されているFPS数値までFPSを抑えて消費電力を抑えて、動きが激しくなると最大FPSが出るように上げる機能です。
AMD公式でも「キャラクターとカメラの動きに応じてフレームレートを動的に調整する省電力機能」と説明されています。
対応API はDirectX 9・10・11・12とVulkan。
設定はAMD Softwareのグラフィック設定からRadeon Chillをオンにして、最小・最大FPSをスライダーで決めます。
ゲーム中の切り替えはALT+F11です。

上の設定でプレイしても最低が116。
絶対設定した数値より下にならないわけじゃないですね。
注意ポイント
AMD公式のFAQには、Radeon Chillを有効にするとAnti-LagとRadeon Boostは自動的に無効になると記載されています。
この3つは同時には使えません。
Radeon Boost

画面が速く動いているときだけ、解像度を自動で下げてFPSを稼ぐ機能です。
AMD公式は「プレイヤーの入力によって画面内のキャラクターが素早く動いたことを検知すると、フレーム全体の解像度を動的に下げる」と説明しています。
さらにDirectX 12かつ対応GPUの場合は、Variable Rate Shading(VRS)を使ってフレームの一部だけ解像度を調整します。
対応GPUは基本機能がRadeon RX 400シリーズ以降、APUはRyzen 2000シリーズ以降。
VRSを使った高度な動作はRX 6000/RX 7000シリーズと記載されています。
なおRadeon Boostは、対応しているゲームでのみ動作します。
下のリストは僕が2022年に確認した時点のものなので、現在の対応状況はAMD公式ページで確認してくださいね。
サポートされているタイトルリスト(2022年に確認した時点のもの)
- Rise of the Tomb Raider X
- Shadow of the Tomb Raider X
- Borderlands 3 X
- Fortnite
- Cyberpunk 2077
- Resident Evil 3
- Call of Duty: Modern Warfare (2019)
- Metro Exodus
- Apex Legends
- Overwatch
- PlayerUnknown's Battlegrounds
- Destiny
- Grand Theft Auto V
- Call of Duty WWII
- Warframe
- Fallout 76
- Sniper Elite 4
- The Witcher 3: Wild Hunt
※これは2022年時点で確認したリストです。現在の対応状況はAMD公式ページでご確認ください。
対応しているフォートナイトを競技設定でプレイして比較した結果です。
| ON/OFF | OFF | ON |
| 最低FPS | 84 | 68 |
| 平均FPS | 175 | 182 |
| 最高FPS | 237 | 246 |
フォートナイトをプレイした限り、平均は7・最高は9アップしてますね。
その代わり最低FPSは下がりました。
Radeon Image シャープニング(RIS)

これもRSRと一緒には使えない機能。
AMD公式は「ゲーム映像の鮮明さを取り戻す、コントラスト適応型のシャープニングアルゴリズム」と説明しています。
ゲーム画面をより細かく描写してほしいならONにしておくといいかもしれません。
ONにするかしないかで見た目は、これくらい変化します。
ちなみにFPSにも少しだけ影響が出ました。
ONにしてシャープニングを80にすると4FPS低下・それから100にするとさらに1FPS低下です。
AMD公式も平均のパフォーマンス影響は約1%としているので、だいたい説明どおりの結果でした。
FPSへの影響は、ほんの少しだけだったので気にしなくていいかも。
ポイント
RISはゲームを起動する前に有効にしておく必要があります。ゲーム中にONにしても効きません。
対応GPUはRadeon RX 5000シリーズ以降のほか、RX Vega 56/64・Vega Frontier Edition・Radeon VII・RX 470/480/570/580/590。APUはRyzen 2000シリーズ以降です。
Radeon Enhanced Sync/垂直リフレッシュを待機

ゲームのFPSがディスプレイのリフレッシュレートを超えたときに発生するチラつきを抑える効果があります。
ちなみにこの機能をONにしてもFPSは制限されません。
垂直リフレッシュとRadeon Enhanced SyncはどちらかしかONにできないですが、垂直リフレッシュは、FPSに制限がかかります。
ここで設定しなくてもゲーム内設定でONにできるものがほとんどなので、基本OFFで問題ないです。
高度設定
| フレームレートターゲットコントロール | 最大FPSの制限 |
| アンチエイリアシング | オブジェクトのギザギザを目立たなくする |
| アンチエイリアス メゾッド | 映像品質の向上 |
| 形態学的アンチエイリアシング | パフォーマンスへの影響を抑えながらエッジをスムーズに見せる |
| 異方性フィルタリング | テクスチャーの鮮明さを向上させる |
| テクスチャフィルタリング品質 | 画像品質の調整 |
| 表面フォーマット最適化 | ドライバーが最適なテクスチャーを割り当てる |
| テッセレーション モード | テッセレーション設定をどうするか決める設定 |
| 最大テッセレーションレベル | 制限すると無駄なイメージに割り当てられるテッセレーションを防ぎます |
| OpenGL トリプルバッファリング | OpenGLアプリケーション専用のvsyncモード |
| 10ビット ピクセル形式 | 互換性のあるモニターで10ビット形式サポートを有効 |
| シェーダーキャッシュをリセット | ディスクベースのキャッシュをリセット |
FPSを上げるというよりも、より綺麗に見せるための設定が高度設定には多いです。
基本全部OFFでいいと思います。
形態学的アンチエイリアシングって何?
高度設定の中で、いちばん質問が多い項目です。
英語名はMorphological Anti-Aliasing。AMDのサポート記事では「Morphological Filtering」という表記も使われています。
AMD公式の説明は「シェーダーベースのポストプロセス処理によるアンチエイリアシング手法で、他のアンチエイリアシング方式と組み合わせて使える」です。
つまりMSAAなどと排他ではなく、重ねて使えるタイプですね。
FPSへの影響については、公式が2つの言い方をしています。
- パフォーマンスのオーバーヘッドは最小限
- 他のアンチエイリアシングモードよりFPSへの影響が小さくなり得る
ONにするとFPSが上がる機能ではありません。「他の方式よりFPSが下がりにくい」が正しい理解です。
注意ポイント
公式には、場面によっては画像にわずかなぼやけが出ることがある、とも書かれています。
また、この機能は排他フルスクリーンでの動作が必要です。ボーダーレスウィンドウでは効きません。
同じページには、他のアンチエイリアシング方式の説明もあります。
| MSAA | テクスチャ端のエイリアシング(ギザギザ)を低減する |
| AAA(Adaptive AA) | テクスチャ端に加えて、透過テクスチャにも対応する |
| SSAA(Supersampling) | 画面全体をより多いサンプル数で処理する。画質は最高だがFPSの低下も最大 |
| 形態学的アンチエイリアシング | シェーダーベースのポストプロセス処理。他の方式と併用でき、FPSへの影響が小さい |
FPSを優先するなら、SSAAは真っ先に切る候補です。
どちらか片方にしておくのが無難ですね
FPSを上げるおすすめ設定:目的別3パターン
ここからが本題です!
パフォーマンスグレードが「最低限」と出た人も、この3つのどれかから試してみてください。
個人的には全体的なFPSが上がるRSRの設定が気に入っています。
まず、どのパターンを選ぶか
先に選び方だけ整理しておきます。
| こういう人 | 選ぶパターン |
| 映像はキレイなままでFPSも上げたい | パターン1(Boost+シャープニング) |
| カクつきが気になる。FPSの上下幅を減らしたい | パターン2(Chill+シャープニング) |
| 画質を少し落としてでも平均FPSを稼ぎたい | パターン3(RSR+Anti-Lag) |
「最低限」と出た人がまず試すなら、僕の環境で上げ幅が一番大きかったパターン3です。
映像の綺麗さは維持したままFPSも上げたい人
| Radeon Boost | ON/最小解像度/66 |
| Radeon image シャープニング | ON/シャープネス80% |
※他は全部OFF
Radeon Boostで、FPS数値を上げながら、ターゲットやテクスチャの輪郭をハッキリさせる設定です。
Boostは動きが速いときだけ解像度を落とすので、止まって景色を見ている間はキレイなままですね。
シャープニングはゲームを起動する前にONにしておいてください。
映像をクッキリさせて最低FPSを底上げ、振れ幅を抑えたい
| Radeon Chill | ON/最低はディスプレイのリフレッシュレートより少し上を指定 |
| Radeon image シャープニング | ON/シャープネス80% |
※他は全部OFF
Chillで最低ラインのFPS数値を底上げして、FPSの上下幅を狭める設定。
同時に見た目もクッキリさせることができます。
平均FPSは足りているのに、たまにガクッと落ちるのが気になる。
そういう「引っかかり」が不満な人はこちらです。
注意ポイント
Chillを有効にすると、AMD公式のFAQどおりAnti-LagとRadeon Boostは自動的にOFFになります。
「Anti-Lagが勝手に切れる」と感じたら、Chillがオンになっていないか確認してみてください。
解像度は若干下げて平均FPSをもっと上げたい人
| RSR | ON/ゲーム内の指定解像度は1つ下にする |
| Radeon Anti-Lag | ON |
※他は全部OFF
解像度の指定でPCの負荷を下げ、RSRで使用しているディスプレイの解像度に引き上げます。
同時にマウス・キーボードのコントロール遅延を抑える設定です。
僕の環境では、RSRをONにするとChill・Boost・シャープニングはOFFになりました。
残せるのがAnti-Lagくらいなので、この組み合わせになるわけですね。
ゲーム側は排他フルスクリーンにしておいてください。
ボーダーレスウィンドウのままだとRSRが動きません。
ゲーム別に、どのパターンを選べばいいか
「自分の遊んでいるゲームだと、どれを選べばいいの?」というところですよね。
よく聞かれるタイトルについて、僕ならどれを選ぶかを書いておきます。
まずはこの辺りから試してみてください
Apex Legends・フォートナイトなどのバトルロイヤル
撃ち合いで負けたくないタイプのゲームですね。
平均FPSと操作の反応を優先したいので、パターン3(RSR+Anti-Lag)から試すのがおすすめです。
Radeon Boostも候補にはなります。
ただし上で載せたフォートナイトの実測では、Boostをオンにすると平均と最高は上がった一方で最低FPSは84から68まで下がりました。
激しく動いている最中に解像度が落ちるのが気になるなら、Boostは切っておいたほうがいいです。
Anti-Lagの対応GPUはRX 400シリーズ以降なので、少し前のRadeonでも使えますよ。
VALORANT・CS2などのタクティカルFPS
このジャンルで優先したいのは入力の反応ですよね。
なのでまずはAnti-Lag(CS2ならAnti-Lag 2)だけをONにするところからでいいと思います。
Chillを入れるとAnti-Lagが自動でOFFになります。
タクティカルFPSでは、Chillは基本OFFのままがおすすめです。
そもそもFPSが足りていないなら、パターン3(RSR+Anti-Lag)へ進んでください。
ポイント
後述するAnti-Lag 2は、AMD公式ページでCounter-Strike 2が対応タイトルとして挙げられています。
一方でApex LegendsやVALORANTは、確認した時点の対応タイトルには入っていません。この2つでは従来のAnti-Lagを使うことになります。
なお対戦ゲームは、運営がドライバー側の機能について注意喚起を出すことがあります。
公式のアナウンスがある場合は、そちらを優先してください。
FF11・FF14などのMMORPG
長時間プレイして、景色や街を眺めている時間も長いジャンルです。
動きが穏やかな場面が多いので、パターン2(Chill+シャープニング)と相性がいいと思います。
Chillは元々が省電力機能なので、長く遊ぶ日ほど効いてきますね。
シャープニングをかけると、遠景やテクスチャの輪郭がハッキリします。
FF11のような古いタイトルだと、そもそも項目が効かないことがあります。
Adrenalin Editionの機能は、対応しているAPIが機能ごとに決まっているからですね。
たとえばRadeon ChillはDirectX 9から12とVulkanに対応、Anti-LagはDirectX 9・11・12という記載になっています。
ONにしたのに何も変わらないときは、ゲームが動いているAPIが対応外という可能性を疑ってみてください。
その場合はドライバー側で粘らず、ゲーム内の設定と解像度を先に見直したほうが早いです。
ドライバー側だけでは足りないときは、ゲーム内の設定も見直したいところ。
FF14でFPSを上げるゲーム内設定のほうで、どの項目から削るかを解説しています。
ドライバー側とゲーム内側、両方をあわせて調整すると効きますよ。
いま使える新しい機能
この記事を最初に書いたときには無かった機能が、いくつも増えています。
FPSに関係するものだけ、まとめて紹介しますね。
ここで紹介する機能は対応GPUや対応タイトルが限られるので、上の3パターンには入れていません。
自分の設定画面に項目が出てきたら、3パターンに足す形で試してみてください。
Anti-Lag 2 ─ 今のところ対応タイトルは4本
従来のAnti-Lagとは別に、Anti-Lag 2という機能があります。
こちらはゲーム側の対応実装が必要な「インゲーム機能」です。
AMD公式ページに記載されている対応タイトルは、確認した時点で次の4本でした。
- Counter-Strike 2
- Dota 2
- Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT
- Deadlock
公式には「今後さらに対応タイトルを追加予定」とも書かれています。
逆に言うと、この4本以外では従来のAnti-Lagを使うことになります。
有効化はHYPR-RXプロファイルからのワンクリック、またはゲーム別プロファイルでの個別設定です。
AMD Fluid Motion Frames(AFMF)─ ドライバー側でフレームを増やす
ゲームが対応していなくても、ドライバー側でフレームを補間して滑らかに見せる機能です。
公式ページで言及されている現行版はAFMF 2。
Adrenalin Editionアプリに統合されていて、HYPR-RXの一部として扱われています。
対応APIはDirectX 11と12。
対応GPUの記載はこうなっています。
| デスクトップ | Radeon RX 6000シリーズ/RX 7000シリーズ |
| モバイル・ハンドヘルド | Ryzen 7000/8000/Z1シリーズ(Radeon 700M)、Ryzen AI 300シリーズ(Radeon 800M) |
RX 9000シリーズについては、AFMFの公式ページに記載を見つけられませんでした。
使える・使えないを断定できないので、お使いのソフト上で項目が出るかどうかを確認してみてください。
FSR "Redstone" ─ ゲーム側が対応していれば効く
FSRはAMDのアップスケーリング技術です。
現行の世代はAMDの開発者向けサイト(gpuopen.com)でFSR "Redstone"と呼ばれています。
中身は4つの技術の総称です。
- FSR Upscaling(アップスケーリング)
- FSR Frame Generation(フレーム生成)
- FSR Ray Regeneration(リアルタイムの機械学習デノイザー)
- FSR Radiance Caching
発表時点(FSR SDK 2.1)では、機械学習版のFSR Upscaling 4.0.3/Frame Generation 4.0.0/Ray Regeneration 1.0.0/Radiance Cachingは、いずれも「Radeon RX 9000シリーズ以降」が必須と記載されていました。
ただし2026年6月24日に公開されたFSR SDK 2.3で、機械学習版のFSR Upscaling 4.1.1がRadeon RX 7000シリーズの単体GPUにも対応拡大しています。
RX 7000を持っている人には、うれしい変更ですね!
なお、従来型のFidelityFX Super Resolution 3.1.5(機械学習を使わない版)は、Shader Model 6.2以上に対応するGPUで動くと記載されています。こちらは対応範囲がかなり広いです。
注意ポイント
FSRはゲーム側が組み込んで初めて効く機能です。
「Adrenalin Editionを入れれば自動でFSRが効く」わけではありません。ここはRSRやAFMFとは性質が違うので、混同しないようにしてください。
ドライバー側だけで完結させたいなら、RSRを使うことになります。
機能ごとの対応GPU早見表
機能によって対応GPUがバラバラなので、まとめておきます。
| 機能 | 公式ページに記載されている対応GPU |
| Radeon Anti-Lag | RX 400シリーズ以降の単体GPU/Ryzen 2000シリーズ以降のAPU(マルチGPUは非対応) |
| Anti-Lag 2 | ゲーム側の実装が必要。対応タイトルは上記の4本 |
| Radeon Boost | RX 400シリーズ以降/Ryzen 2000シリーズ以降のAPU。VRSを使う高度な動作はRX 6000/RX 7000シリーズ |
| Radeon Image シャープニング | RX 5000シリーズ以降。ほかにRX Vega 56/64、Vega Frontier Edition、Radeon VII、RX 470/480/570/580/590/Ryzen 2000シリーズ以降のAPU |
| Radeon Super Resolution(RSR) | RX 5000シリーズ以降の単体GPU |
| AMD Fluid Motion Frames(AFMF 2) | デスクトップはRX 6000/RX 7000シリーズ。RX 9000シリーズの記載は見つけられませんでした |
| 機械学習版のFSR Upscaling | RX 9000シリーズ以降。2026年6月のSDK 2.3でRX 7000シリーズにも拡大 |
| 機械学習版のFSR Frame Generation/Ray Regeneration | RX 9000シリーズ以降 |
| FidelityFX Super Resolution 3.1.5(従来型) | Shader Model 6.2以上に対応するGPU |
※Radeon Chillについては、参照したAMD公式のFAQページに対応GPUの記載がありませんでした。
そのあとでソフトのバージョンですね
よくある質問
ここまでで拾いきれなかったところをまとめました。
パフォーマンスグレードが「最低限」なのは、PCが壊れているから?
違います。
日本語UIで「最低限」と表示されるのは、英語UIのMarginalにあたるとみられます。
そしてAMD公式のMarginalの説明は「改善に役立つ推奨設定が用意されている」です。
故障でもスペック不足の判定でもなく、「まだ良くできますよ」という提案の表示ですね。
具体的に何をするかは、上の「FPSを上げるおすすめ設定:目的別3パターン」から試してみてください。
パフォーマンスグレードが表示されない
判定に使うデータが溜まっていない可能性が高いです。
公式には最低180秒のプレイが必要と記載されています。
まず3分ほどプレイしてから、Game Advisorを開いてみてください。
設定を変えたのにFPSが変わらない
よくある原因はこの3つです。
- 排他フルスクリーンになっていない:RSRと形態学的アンチエイリアシングは排他フルスクリーンが必要です
- ゲームを起動したあとに設定した:Radeon Image シャープニングはゲーム起動前に有効にする必要があります
- ほかの機能とぶつかっている:AMD公式のFAQによると、Chillを有効にするとAnti-LagとBoostは自動でOFFになります。また僕の環境では、RSRをONにするとChill・Boost・シャープニングがOFFになりました
- Radeon Boostが対応していないゲーム:Boostは対応しているタイトルでのみ動作します
「設定したのに効かない」の大半は、この機能同士のぶつかり合いです。
RSRやAFMFの項目が設定画面に見当たらない
対応GPUかどうかを、上の早見表で確認してみてください。
RSRはRX 5000シリーズ以降の単体GPU、AFMFはRX 6000/RX 7000シリーズという記載になっています。
そのうえで、Adrenalin Editionのバージョンを最新にしてください。
RSRの必要バージョンについては、AMD公式サイトの中でも製品ページとFAQで数字が食い違っています。
この記事で特定のバージョン番号を書かないのは、そのためです。最新版なら問題ありません。
どのバージョンを入れればいい?
今回確認できた現行版は、Optional版の26.9.1(2026年9月3日公開)です。
対応OSはWindows 11 21H2以降と、Windows 10 64-bit 21H2以降。
バージョンを自分で選ぶより、公式のサポートページから自分のグラボとOSを指定してダウンロードするのが確実ですよ。
全部ONにすればFPSは上がる?
上がりません!
ここまで見てきたとおり、同時に使えない機能がかなりあります。
むしろ目的を1つに決めて、2つくらいの機能に絞ったほうが結果は出ます。
NVIDIAのグラボを使っている場合は?
この記事はAMD Radeon専用の設定です。
GeForceを使っている人は、グラボの設定でFPSを上げる方法のほうを見てください。
まとめ
今回は、AMD Software「Adrenalin Edition」のグラフィック設定と、FPSを上げるおすすめ設定をお伝えしました。
最後に目的別の早見表を置いておきますね。
| やりたいこと | 設定 |
| 平均FPSをとにかく上げたい | RSR ON+Anti-Lag ON(ゲーム内解像度を1つ下げる) |
| 映像はキレイなままFPSも上げたい | Radeon Boost ON(最小解像度66)+シャープニング80% |
| カクつきを減らしたい | Radeon Chill ON(最低FPSを高めに指定)+シャープニング80% |
| RX 6000/7000で、もっと滑らかにしたい | AFMF(AFMF 2)を試す ※対応GPUのみ |
| パフォーマンスグレードが「最低限」 | まずGame Advisorの提案を見る → 上の3つのどれかを試す |
| 高度設定はどうする | 基本は全部OFFでOK |
あくまで個人的にいろいろと使ってみた結果ですので、最適な設定は、それぞれの環境によって違ってくると思います。何を優先したいかにもよるでしょうしね。
ただ、その場合、映像の綺麗さは若干犠牲にしています。
綺麗な映像を楽しむゲームをするならRadeon BoostやChillと、シャープネスを合わせて使った方がいいと思います。
そして「最低限」と出ても、慌てなくて大丈夫です。
あれは伸びしろがあるという合図なので、1つずつ設定を試していけば数字は動きます。
プレイしているゲームに合わせて、ソフトウェアを使ってみて下さい!


